←prev 第1章 正しい街
探索中、庭師であり開発十二神のニカカと出会う。 ニカカの部屋に場所を移し、没梅田の現状を聞く。
<aside> 💬 キモい島でしょ?没梅田。 悪い事は言わないから、こんな島出て行った方がいいよ。 「没梅田の藻王」、フエルの栄養になりたくなかったらね。
</aside>
没梅田の藻王・フエルは、没設定を食べ過ぎて暴走状態にあるらしい。 なんでも、没梅田とその住民の大半を飲み込みながら巨大化しているとか。 この海藻、全部フエルの一部だったんだ……。
フエルも開発十二神の一人であり、彼と面識のあるモジャコは気が気でないようだ。 助けに行って株を上げよう!きっと出世できるぞ。
建物に入ると、ニカカが立っている。
<aside> 💬 みなさんも大概だけど、オレもどうかしてんだよ。 こんなヤツでも見捨てられないから、守らなきゃなんて……。 だから、悪く思わないで。
</aside>
ニカカと戦闘。
戦闘後、ニカカと会話する。 回想が入る。
ニカカは、フエルにとって最初の友達だった。没梅田は、二人で作った。 友達だからフエルといっぱいおしゃべりしたし、友達だからフエルと一緒に過ごした。他の島にも、ちょっと行ってみたかったけど。
ある日、ニカカとフエルは些細なことで口論になった。 それから数日、たった数日。口を利かなかった時期が、あった。 フエルにはニカカ以外の友達はいなかったし、新しい友達を作る方法もわからなかった。 それまでケンカのひとつもしたことが無いフエルに、ニカカと仲直りする方法なんかわかるはずもなかった。
そうこうしているうちに、これだ。 寂しさに堪えられなかったフエルは、他のイドを抱きしめた。混ざってしまうほど強く……じっくりと、丹念に、まるで大好きな飴を舐めるように。 友達になれちゃうかも……なんて期待を抱きながら。
いま、ニカカはこうして大きくなり続けるフエルを毎日見て回って剪定している。 「没梅田ごとバラバラにならないように」という大義こそあれど、その本質は罪滅ぼしなのだ。
フエルの本体を見つけた。ダメもとで説得を試みよう。
<aside> 💬 僕は、きみたちとなかよくなりたいだけだよ。 聞いてほしい話が、たくさん……。
ハアッ……ハアッ……ハアッ……!!
</aside>
<aside> 💬 フエル!!こんな事はもうやめて……どんな事だっけ? たしか、あたしは……俺の……え~と……? ??
まあいっか。
なんだか気持ち良くなってきたな。
</aside>
一行、フエルに取り込まれかける。 すんでのところでニカカが切り離してくれなかったら、今頃は……ゾッとする!!
フエルを助けよう!
戦闘後、取り込んだ没設定を開放して本来の姿に戻ったフエルはニカカと仲直りする。 ニカカの提案により、一緒に旅をすることに決める。
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